AiAアライアンス、「Anchors in Action Framework」の発行を発表

9月26日、米食品NGOであるCenter for Good Food Purchasing、Health Care Without Harm、Real Food Generationが共同運営するAnchors in Action(AiA)アライアンスは、米国の公共機関向けの食品調達に関する新しいフレームワーク「Anchors in Action Framework」の発行を発表した。

AiAアライアンスは、2015年に異なる地域で活動していた4つの団体によって設立され、地方自治体、病院、学校、大学などの公共施設でのサステナビリティ調達を促進している。現在の運営体制は、School Food Focusが2018年にFoodCorpsと合併して以来、3つの団体で構成されている。AiAに参加している公共施設には、全米66自治体、約2,000の病院、約7,800の小中高校、約100の大学が含まれている。

本団体は、2015年にコンサルティング会社に調査を委託し、各組織の食品調達基準を比較調査した。その結果、共通の基準が比較的高い共通性を持つことがわかった。これを受け、2021年に共通のフレームワークの策定を開始し、その結果、今回の「Anchors in Action Framework」が完成した。新しいフレームワークには、健康・栄養、労働慣行、動物福祉、地域経済への影響に加え、気候変動、食料主権、人種エクイティなどの観点も含まれている。

今回のフレームワークは、公共施設に食品を供給するサプライヤーにとっても有益で、サステナブルな食品の販売を効果的に拡大する機会をサポートする役割を果たす。新フレームワークは、公共機関とサプライヤーが共通の価値観に基づいて食品を調達し、提供するプロセスを効率化し、サステナビリティに基づいた食品調達を推進する。

【参照ページ】
(原文)ALLIANCE RESPONDS TO GROWING DEMAND FOR VALUES-BASED FOOD
(日本語参考訳)価値観に基づく食品への需要の高まりに応えるアライアンス価値観に基づく食品への需要の高まりに応えるアライアンス

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025-6-30

    ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025年6月20日、欧州証券市場監督局(ESMA)が策定を進める新たなESG評価規則「Regul…
  2. 2025-6-26

    EU炭素国境措置、簡素化で合意 中小企業の9割が対象外に

    6月13日、欧州議会とEU理事会は、域外からの輸入品に事実上の炭素税を課す「炭素国境調整メカニズム…
  3. 2025-6-25

    IFRS財団、ISSB基準の実務導入を支援する新eラーニングモジュールを公開

    6月13日、IFRS財団は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定した基準の理解と導入を…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る