EYとマイクロソフト、グリーン・スキル・トレーニング・プログラムを開始

 

10月2日、世界的なプロフェッショナル・サービス企業であるEYとハイテク大手のマイクロソフトは、グリーンな仕事を見つけ、グリーンエコノミーの機会を追求するためのサステナビリティに関するスキルを若者が身につけることを目的とした新しい無料オンライン教育プログラム「グリーンスキルパスポート」の開始を発表した。

新プログラムは、昨年EYとマイクロソフトが発表した協力関係の一環で、サステナビリティ、科学、技術、工学、数学(STEM)に焦点を当て、若者のスキルアップを図り、何百万人もの人々の労働力への参入や再参入、新規事業の立ち上げを支援することを目的としている。

両社によると、新プログラムは、国際労働機関(ILO)が2030年までに2,400万人のグリーン雇用が創出されると推定しているように、持続可能性におけるスキルギャップに対処することを目的としている。

本プログラムでは、EYが監修したラーニングパスを使用し、マイクロソフトコミュニティトレーニングプラットフォームで、サステナビリティ、起業家精神、雇用のためのスキルなどの主要トピックに関する10時間のバーチャルコースが提供される。

本コースでは、EYとマイクロソフトの修了証が発行されるほか、グリーンな仕事を探すためのウェブサイトやリソースのデータベースへのアクセスが提供され、履歴書の書き方や面接の準備など、雇用に関するスキルも学ぶことができる。

新プログラムは、米国、インド、バングラデシュで実施されたグリーン・スキル・パスポート・パイロット・プログラムの成功に続くもの。1,400人以上のコース修了者がおり、そのうちの61%がグリーン・ジョブに応募する予定であり、43%がサステナビリティに関する大学の学位に入学するか、さらに関連クラスを受講する予定であると述べた。

【参照ページ】
(原文)EY and Microsoft expand social impact collaboration and advance sustainability education worldwide with Green Skills Passport
(日本語参考訳)EYとマイクロソフト、グリーン・スキル・トレーニング・プログラムを開始

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