9月20日、HSBCは、世界各地の気候変動関連技術の初期段階企業を支援するため、10億ドル(約1,481億円)の融資を行う予定であることを発表した。
本コミットメントは、気候変動分野の新興企業に対する資金調達が逼迫している中で行われるもので、同行は、市場環境が技術評価を圧迫していることから、気候変動分野の新興企業に対するベンチャーキャピタルの資金調達が2023年上半期に40%急減したと指摘している。
今回の資金調達は、EV充電、蓄電池、持続可能な食料・農業、炭素除去技術などの分野で、さまざまな気候ソリューションを生み出す新興企業を支援するものと期待されている。HSBCの気候関連技術提案の目的は、こうした重要な技術が、より迅速に、より大規模な市場に到達できるようにすることである。
HSBCは、10億ドル(約1,481億円)の新たな誓約を発表する声明の中で、この動きは気候技術革新のエコシステムに対する支援を深めるというHSBCの野心の一環であると述べた。今回の発表は、HSBCイノベーション・バンキングとHSBCアセット・マネジメントの気候技術ベンチャーキャピタル戦略の立ち上げにも続くものである。
世界の初期・成長段階の気候変動技術への投資の大半は米国と欧州に集中しているが、HSBCは、今回の10億ドル(約1,481億円)の資金配分は、世界のどこにいても潜在力の高い気候変動技術企業に焦点を当てるものであると述べた。
【参照ページ】
(原文)HSBC plans climate tech funding push
(日本語参考訳)HSBC、気候変動技術への資金提供を計画