5月10日、RWEとWestfalen Groupは、将来的に水素自動車向けのグリーン水素の供給で協力することを発表した。RWEとWestfalenは、合弁事業を通じて、特に大型商用車向けの水素燃料ステーションインフラをドイツで整備することを目指す。市場の発展状況にもよるが、2030年までに最大70基の水素燃料ステーションを設置する予定である。
本パートナーシップは、当初はNorth Rhine-Westphalia州とLower Saxony州に地域的な重点を置く予定である。拡大にあたっては、それぞれの地域のロジスティクス企業との調整が行われる。最初の設置場所は、水素ステーションを経済的に効率よく運営するのに最適な条件を備えた物流センターの近くとし、これに続いてアウトバーン沿いにも設置する計画である。
本合弁会社による最初の公共用水素燃料ステーションは、RWEのEmsland gas火力発電所の敷地前に設置される予定である。2024年から、貨物車、バス、ごみ収集車、小型トラック、乗用車がそこでグリーン水素を補給できるようになる。Westfalenが運営する本施設には、タンカーがグリーン水素を地域の他の顧客に届けるためのトレーラー充填所も併設される予定である。
燃料ステーションと充填ステーションで使用するグリーン水素は、まずRWEがEmsland gas火力発電所の敷地内に建設中の14メガワットのパイロット電気分解機で生成される予定である。
連邦デジタル問題・運輸省は、国家水素・燃料電池技術革新プログラムの一環として、リンゲンの水素充填所建設に600万ユーロ(約8億8,652万円)以上の資金を提供する。本資金調達指令は、NOW GmbHが調整し、Project Management Jülich (PtJ)が実施する。
本提携計画に対する独占禁止法上の審査が良好であれば、RWEとWestfalenは今年末までに合弁会社を設立する予定である。
【参照ページ】
(原文)Green hydrogen for commercial vehicles – RWE and Westfalen Group set up hydrogen fuel station in Lingen – go-ahead for national fuel station network
(日本語訳)RWEとWestfalen Group、リンゲンに水素燃料ステーションを設置