オンタリオ州教職員年金基金、環境市場プラットフォームGreenCollarの株式過半数を取得

 

9月18日、カナダ最大の投資家の一人であるオンタリオ・ティーチャーズ・ペンション・プラン(OTPP)は、KKRが保有するオーストラリアの環境市場プラットフォームGreenCollarの株式と他の投資家の保有株式を取得したと発表した。

2022年の同プラットフォームへの初期投資に続き、OTPPは現在GreenCollarの株式の過半数を保有している。

2011年に設立されたニューサウスウェールズに本拠を置くGreenCollarは、オーストラリア最大の環境市場投資家であり、プロジェクト開発者でもある。同社は、農家や土地管理者が、環境クレジットを創出し、環境的、社会的、経済的利益をもたらす自然ベースのプロジェクトを通じて商業機会を創出できるよう支援している。

同社のサービスには、生物多様性や土壌再生などの問題に取り組みながら気候への影響を緩和する炭素プロジェクト、グレート・バリア・リーフの保全に貢献する土地管理から生じる水質改善によるリーフ・クレジット、土地管理および炭素農業のための自然を活用した生物多様性プロジェクト、環境からプラスチックを除去しリサイクルすることに焦点を当てたプラスチック・クレジット・スキームなどがある。

KKRは2020年、グローバル・インパクト戦略の一環としてGreenCollarに投資し、グローバル・インパクト・ファンドのオーストラリア初、アジア太平洋地域で3番目の投資となった。

【参照ページ】
(原文)Ontario Teachers’ Acquires KKR’s Stake in Environmental Markets Platform GreenCollar
(日本語参考訳)オンタリオ州教職員年金基金、環境市場プラットフォーム「グリーンカラー」の株式過半数を取得

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る