9月13日、企業の環境サステナビリティ行動を気候変動の抑制という世界的目標に合致させることに焦点を当てた主要組織の一つであるScience Based Targetsイニシアティブ(SBTi)は、ガバナンスの改善、完全性の向上、能力の向上を目的とした大きな変革の開始を発表し、基準設定と検証活動を別個の組織に分離することを明らかにした。
2015年に設立されたSBTiは、CDP、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)が協力して設立した組織で、科学的根拠に基づく環境目標設定を標準的な企業慣行として確立することを目的としている。組織の主な機能には、気候科学に沿った排出削減とネット・ゼロ目標のベストプラクティスの定義と推進、科学に基づく目標を設定する企業への技術支援の提供、排出削減目標の独立した評価と検証を企業に提供することなどがある。
SBTiは、規格設定とターゲット検証の主体を分離する動きは、信頼性と完全性を高めるのに役立ち、保証機関のベストプラクティスに沿ったものであると述べた。また、SBTiは、独立した技術評議会を設置し、規格設定プロセスの強化を図っているところである。
構造改革に加えて、SBTiは一連の重要なガバナンスの変更を発表した。
SBTiはまた、大幅な需要増に対応するため、目標検証能力を増強する計画も発表した。SBTiによると昨年、目標を設定する企業数が87%増加した。
【参照ページ】
(原文)Corporate climate action gets a boost with upgrade to target validation and standard setting
(日本語参考訳)SBTi、気候目標の基準設定と検証部門を分離し、信頼性を高める