CIMグループ、バイオガスプラットフォームTerrevaに600億円以上を支援

CIMグループ、バイオガスプラットフォームTerrevaに600億円以上を支援

8月30日、不動産とインフラに特化したオーナー兼デベロッパーのCIMグループは、再生可能天然ガス(RNG)のポートフォリオ会社であるTerreva Renewablesの成長を支援するため、4億1700万ドル(約606億円)を調達したと発表した。

RNG(バイオメタン)は、クリーンなエネルギー源への移行、特に風力や太陽光などのエネルギーソリューションが実用的でない分野での移行において、重要な役割を果たすと期待されている。RNGは通常、農業廃棄物、産業廃棄物、家庭廃棄物などの有機性廃棄物から製造され、化学的には化石ベースの天然ガスと同じであるため、既存の送配電インフラを交換することなく、道路輸送や重工業などの脱炭素化が困難なセクターをサポートすることができる。

CIMグループは昨年、MAS CanAmのRNG開発プラットフォームを買収し、Terrevaを設立した。この1年間で、Terrevaはウィスコンシン州アップルトンに最初の施設を完成させ、ペンシルベニア州、イリノイ州、バージニア州で施設の操業を開始するなど、複数のRNG施設を建設した。同社によると、これらの施設は埋立メタンを大型天然ガス自動車用のRNGに変換するもので、年間21,600台の自動車を道路から排除する、あるいは1,120万ガロンのガソリンを代替するのと同等の二酸化炭素削減効果が予測されている。

今回の資金調達を発表したCIMグループの声明によると、同社は「運輸、公益事業、産業用アプリケーションの脱炭素化の取り組みに不可欠な貢献として、RNGへの需要がますます高まっていることを利用する」と述べる。

同社はまた、連邦および州レベルでの輸送用RNGに対する強力な規制支援と、二酸化炭素排出量の削減を目指す熱利用者からの自主的および規制的な需要の高まりを目の当たりにしていると付け加えた。

【参照ページ】
One Year Since CIM Group Formed Terreva Renewables Marked by Significant Growth and $417 Million New Investment in the RNG Platform

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-3

    英・豪銀行連合、中小企業のスコープ3把握支援で新会社 50兆ドル市場開拓へ

    6月24日、英ナットウエスト・グループ、豪州ナショナル銀行(NAB)、英スタンダードチャータード傘…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る