気候変動対策スタートアップのArcadia、JPモルガンを筆頭に2億ドルを調達

5月10日、Arcadiaはエネルギーデータ・プラットフォーム「Arc」の拡張資金を調達するため、新たな資金調達ラウンドで2億ドル(約260億円)の調達を発表した。

本資金調達ラウンドは、J.P. Morgan Asset Managementが最近設立したSustainable Growth Equity Teamが主導し、同チームにとって初の投資となった。JPモルガンは今年初め、さまざまな業界で資源効率や気候変動への適応を推進する成長段階の民間企業に投資するため、初期投資額1億5000万ドル(約195億円)で同チームを発足させた。

2014年に設立されたArcadiaは、電力会社からのエネルギーデータや再生可能エネルギー源へのアクセスを企業に提供し、ユーザーはリアルタイムのデータ分析と自動化を用いて、最も二酸化炭素排出量が少なく、最もコストの低いエネルギーの発見を可能にした。Arcadiaは11月にArcを立ち上げ、現在このプラットフォームはフォード、エネルクス、オーロラソーラー、STEMなどの企業が利用している。また、Arcadiaは700MW以上の太陽光発電を管理するコミュニティ・ソーラー・プログラムも運営している。

Arcadiaによると、本資金調達で得た資金は、Arcのデータ範囲を拡大し、商用ユーティリティデータを含めるとともに、新たなユースケースを拡大し、企業のサステナビリティ目標達成を支援するために使用される予定だという。

【参照ページ】
(参考記事)Arcadia Raises $200 Million Led by J.P. Morgan’s Sustainable Growth Equity Team
(日本語訳)アルカディアはJPモルガンの持続可能な成長エクイティチームが主導して2億ドルを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る