レゴ、排出量削減のために2,000億円以上を投資。2050年までにネット・ゼロを約束

レゴ、排出量削減のために2,000億円以上を投資。2050年までにネット・ゼロを約束

8月30日、レゴ・グループは、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するという誓約や、環境サステナビリティイニシアティブへの投資を今後3年間で3倍の14億ドル(約2,040億円)以上に増やす計画など、気候変動に焦点を当てた一連のコミットメントを発表した。

同社はまた、Scope 1(工場、オフィス、店舗からの直接排出)、Scope 2(購入エネルギーからの排出)、Scope 3(企業のサプライチェーンからの排出)をカバーする排出削減目標を策定するため、Science Based Targets initiative(SBTi)と協力すると付け加えた。レゴ・グループの排出フットプリントの98%は、サプライチェーンに起因する。

レゴ・グループの新たなネット・ゼロ目標は、2032年までに37%の排出量削減を達成するという、2020年に発表されたSBTi公約の延長線上にある。

同社は、今後3年間の環境サステナビリティ投資計画について、工場や建物をカーボンニュートラルに設計すること、工場での再生可能エネルギーの生産を増やすこと、工場やオフィス、店舗で再生可能エネルギーを購入することなど、いくつかの重点分野を概説した。

レゴ・グループは、サプライチェーンにおいて、2014年に設立された「Engage-to-Reduce」プログラムを通じてサプライヤーと協力し、環境への影響を低減していくと述べた。

さらに、主要な投資についてシャドウ・カーボン・プライシングを統合し、2024年から役員報酬に炭素KPIを追加し、従業員の出張を減らすために責任ある出張方針を追求し、特に国際航空便に重点を置くと述べた。

【参照ページ】
(原文)The LEGO Group pledges to achieve net-zero emissions by 2050
(日本語参考訳)レゴ、排出量削減のために2,000億円以上を投資。2050年までにネット・ゼロを約束

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る