クアルコム、「Business Ambition for 1.5°C」に参画。2040年までに全スコープでネット・ゼロを目指す
11月2日、ワイヤレステクノロジー企業のQualcomm Incorporatedは、一連の長期的な温室効果ガス(GHG)削減目標を発表した。この目標には、2020年を基準年として、スコープ1および2のGHG排出量の絶対値を50%、スコープ3の排出量を25%削減し、最終的には2040年までに3つのスコープすべてでグローバルな排出量をネット・ゼロにすることが含まれている。
クアルコムは新しいGHG削減目標に加えて、「Business Ambition for 1.5 C」への新たな
コミットメントを発表した。Science-Based target’s initiative(SBTi)が主導するBusiness Ambition for 1.5°Cは、1.5°Cの未来に合わせて、科学的根拠に基づく野心的な排出削減目標を設定することを約束するよう、企業に呼びかけるキャンペーン。
クアルコムは、この新しい目標は長期電力購入契約による再生可能エネルギーへの移行、事業の脱炭素化、最小限の再生可能エネルギー・クレジットの使用、および残留排出物のカーボン・オフセットに重点を置いた、既存の2025年削減戦略を補完するものであると述べている。クアルコムによると、サンディエゴの本社ではすでに100%再生可能エネルギーを購入し、長期目標の達成に向けて取り組んでいる。
これらの新目標は、クアルコムが最近発表した2025年の一連の企業責任目標に追加される。具体的には、グローバル事業からのスコープ1および2の温室効果ガス(GHG)排出量を30%削減すること、Qualcomm Snapdragon Mobile Platform製品の電力消費量を毎年10%削減すること、リーダーシップを発揮する女性や十分な能力を持たないマイノリティの割合を増やすこと、STEMイニシアチブを通じて150万人の学生と教師に刺激を与えることなどが含まれる。
【参照ページ】
(原文)Qualcomm Announces Goal to Achieve Net-Zero Emissions by 2040
(日本語訳)クアルコム、「Business Ambition for 1.5°C」に参画。2040年までに全スコープでネット・ゼロを目指す