Exxon Mobil 、デンベリーの買収でCCSの世界的地位が確立

Exxon Mobil によるデンベリーの買収でCCSの世界的地位が確立

7月13日、Denbury買収のための49億ドル(約6,947億円)の取引の一環として、Exxon MobilXOMは、米国最大の二酸化炭素回収・貯留(CCS)企業であり、米国最大のCO2パイプラインネットワークを所有・運営することになると発表した。本ネットワークは、テキサス州、ミシシッピ州、ルイジアナ州にまたがる1,300マイルのパイプラインを網羅し、そのうちの925マイルは、エクソンのCCS成長計画の主要な重点地域であるメキシコ湾岸地域に位置している。

デンブリーの石油・ガス埋蔵量は、Exxon Mobilの資産に換算して2億バレル以上になる。Denburyの施設は現在、日量約4万7000バレルを生産しており、当面のキャッシュフローを大幅に増やすことになる。

Exxon MobilのCCS計画とDenburyのハードアセットの間には多くの相乗効果があることは、以前からよく観察している人たちには明らかであり、両社の間で何らかのM&Aや契約上の取り決めが行われることは必至と思われた。

本取引が合意された今、今後10年以上にわたってブーム産業になると思われる。メキシコ湾岸を中心としたCCS分野における最大のプレーヤーとしてのExxon Mobilの地位を高めるのに役立つ。

【参照ページ】
(原文)ExxonMobil announces acquisition of Denbury
(日本語訳)Exxon Mobil 、デンベリーの買収でCCSの世界的地位が確立

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る