CPKCとCSX、ディーゼル機関車の水素化で提携

6月22日、北米の鉄道会社カナディアン・パシフィック・カンザスシティ(CPKC)とCSXは、ディーゼル機関車用の水素コンバージョンキットを製造・配備することで、水素機関車の開発を目指す新たな合弁事業の計画を発表した。

水素は、クリーンなエネルギーの未来への移行における重要な構成要素のひとつと考えられている。特に、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる解決策が現実的でない、重輸送のような排出削減が困難なセクターにとって重要である。

米国は超党派インフラ法でクリーン水素開発に95億ドル(約1兆3,600億円)を割り当て、今月初めにクリーン水素戦略を発表した。

本協力関係は、その後カンザスシティ・サザンを買収してCPKCを設立したカナディアン・パシフィックが2020年に発表した、ディーゼル機関車を水素燃料電池とバッテリー技術で改造することで、北米初の線路輸送用水素機関車を開発する計画に続くものだ。この水素機関車は、現在までに1,000マイル以上の走行試験を行っている。

両社は、CPKCが開発した水素変換キットを使用して、CSXのディーゼル機関車1両を改造することから協業を開始する。

【参照ページ】
(原文)CPKC and CSX Announce Planned Collaboration to Develop Additional Hydrogen Locomotives
(日本語訳)CPKCとCSX社、ディーゼル機関車の水素化で提携

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る