オランダのShellとアメリカのDowは6月17日、電気加熱式分解炉の共同開発状況を報告した。
また、オランダ政府から、350万ユーロ(約4.6億円)の補助金の獲得と、開発パートナーとして、オランダ応用科学研究機構(TNO)および持続可能なプロセス・テクノロジー研究所(ISPT)が新たにプロジェクトに参画することも発表した。
両社は、2050年までのカーボンニュートラル達成を目標としている。
現在の石油化学の分解炉(クラッカー)は、二酸化炭素を排出してしまうが、電気加熱式クラッカーは、電気を熱エネルギーに転換し、加熱する方式のため二酸化炭素を排出しない。電気加熱式クラッカーに必要な電力は再生可能ネルギーで調達するとしている。
【参照ページ】DOW AND SHELL TEAM UP TO DEVELOP ELECTRIC CRACKING TECHNOLOGY