3月30日、CharINとICMMのパートナーシップにより、CharIN Mining Taskforceが発足し、鉱山運搬車の電動化という課題が一歩前進した。本パートナーシップにより、ICMMは、この10年間に開始されると予想される温室効果ガス(GHG)排出ゼロの採掘車両の普及に向けて、バッテリー電気充電システムの相互運用性に関する技術的ボトルネックに対処できる。
ディーゼルエンジンを搭載した鉱山用車両は現在、鉱山現場での直接排出量の30~50%、場合によっては80%を占めており、世界の脱炭素化目標を達成するためには、車両の電化が不可欠となる。CharINは、乗用車のEV充電のための国際規格CCS(Combined Charging System)と大型輸送車のためのMCS(Megawatt Charging System)の確立に貢献してきたが、鉱業では運搬用トラックのサイズが大きいため、新しい高出力充電ソリューションが必要である。
充電ソリューションの相互運用性と標準化に早い段階で取り組むことで、世界中の鉱山で充電インフラの重複を減らすことができる。これは、現場でのバッテリー電気技術の導入を加速し、運用効率、信頼性、安全性を高めることを可能にする重要なステップである。
CharINは、メーカーや技術サプライヤーなど、e-mobilityコミュニティにおける300以上のメンバーから、技術の迅速な特定とテストを行うためのユニークなアクセスを提供している。ICMMの26社のメンバーは、業界の専門知識を提供し、異なる地域や条件下でのさまざまな業務にアクセスすることができる。このようなアクセスは、これらの技術が鉱業における厳しい環境条件や複雑な作業に適していることを証明するための試験に不可欠である。
BHP、Rio Tinto、Shell、ABB、GHDを含むタスクフォースの参加者は、鉱山環境における相互運用可能な堅牢な充電ソリューションの要件定義、試験、技術能力のテストを行う。これにより、採掘現場で使用する高出力の定置型充電プラグと動的(インモーション)充電インターフェースの両方の要件を定義することができる。
【参照ページ】
(原文)CharIN Launches New Mining Taskforce in Partnership With ICMM
(日本語訳)CharIN、ICMMと共同で新しい鉱業タスクフォースを立ち上げ