気候アクションの進展:フォーチュン500企業の新たな目標

9月17日、Climate Impact Partnersが発表した第6回フォーチュン500企業の気候コミットメントに関する報告書によると、世界の大手企業は着実にカーボンニュートラルへの道を歩んでいる。調査結果は、2050年までにネット・ゼロを目指す企業の割合が39%から45%に上昇したことを示している。この数値は2020年の8%から大きく増加している。

同報告書のCEO、シェリ・ヒコックは「企業は静かに気候行動を続けているが、そのコミットメントの増加を祝うべきだ」と述べた。企業は経済的逆風やESGへの批判にもかかわらず、気候危機に取り組むことがビジネスの将来を保障するために重要であると認識している。

北米では79%の企業が2050年までの重要な目標を掲げており、昨年の73%から増加。アジアは46%で昨年45%から増加、ヨーロッパでは95%以上の企業が既にコミットしているおり、新たな成長は見られなかった。

また、42%の企業がカーボンクレジットを使用する計画を立てており、これは昨年の40%から上昇している。カーボンクレジットを活用する企業は、厳格な削減目標を持つ可能性が高く、近年の科学ベースターゲットにコミットする割合も高い。

【参照ページ】
(原文)Climate Impact Partners’ Annual Fortune Global 500 Report Shows Quiet Climate Action
(日本語参考訳)クライメート・インパクト・パートナーズのフォーチュン・グローバル500年次レポートは静かな気候変動対策を示している

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-10-3

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  2. 2024-9-26

    デロイトが2024年CxOレポート発表:気候変動が最重要課題に

    9月11日、ニューヨーク—デロイトが発表した「2024年CxOサステナビリティレポート: ビジネス…
  3. 2024-9-25

    SAP、ESG報告の新たな統合ソリューションを発表

    9月11日、テクノロジー企業であるトムソン・ロイターズ(TSX/NYSE: TRI)は、SAPとの…
ページ上部へ戻る