BlackRock、「Brown to Green」移行テーマ素材ファンドの販売を開始

6月13日、投資大手BlackRockは、低炭素経済への移行から生じる素材セクター関連の投資機会を狙う新ファンド「BlackRock Global Funds [BGF] Brown to Green Materials Fund」を立ち上げると発表した。

BlackRockによると、低炭素社会への移行をテーマとした投資の多くは、再生可能エネルギーやEVなどの分野に集中しているが、市場はこのインフラに不可欠な材料を見落としている可能性があると指摘した。移行に不可欠な材料を供給する企業や、信頼できる移行計画を持ち、脱炭素化とサステナビリティリスク低減に伴って再評価される金属・鉱山、セメント、建設などの産業における炭素集約企業への大きな投資機会を提供するために本ファンドを立ち上げた。

本ファンドは、様々な時価総額のグローバル企業30~60社を集中的にポートフォリオに組み入れる。カテゴリーには、排出削減企業(排出強度を削減する計画を持つ素材企業、または設備投資の30%以上を炭素削減戦略に充てる素材企業)、実現企業(低炭素の最終市場から収益の大きな割合を得る企業、または素材企業が自らの排出量を減らすのを助けるソリューションから収益を得る企業)、グリーンリーダー(その業界においてMSCI炭素排出スコアの第1四分位にある素材企業など)といったものがある。

【参照ページ】
(原文)BGF Brown to Green Materials Fund
(日本語訳)BlackRock、「Brown to Green」移行テーマ素材ファンドの販売を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  2. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る