3MとSvante、CO2除去製品の開発・生産に関する共同開発契約を発表

5月16日、化学大手3Mは、二酸化炭素除去(CDR)技術開発スタートアップSvante Technologiesと協力し、大気中に存在する二酸化炭素を捕捉して永久に除去できる材料を開発し、材料科学に基づく気候技術ソリューションへの継続的取り組みを拡大すると発表した。

3Mのベンチャーキャピタル部門である3M Venturesは、最近SvanteのシリーズE資金調達ラウンドに参加し、Svanteの炭素捕捉・除去技術の製造を加速させるために3億1,800万ドル(約443億円)の資金を調達している。

Svanteは、固形吸着剤をラミネートシートにコーティングし、高性能フィルターに積層するプロセスを開発した。このフィルターは、産業用ポイントソース捕捉(水素、セメント、鉄鋼、アルミニウム、パルプ&ペーパープラント、製油所から)と直接空気捕捉の両方に利用可能である。 Svanteの技術は、幅広い市場に対応しているため、炭素回収・除去分野全体の85%に適用できる。

3MとSvanteの共同開発契約(JDA)は、二酸化炭素除去(CDR)産業への販売に向けて、パラレルチャネル構造吸着剤技術を用いたソリューションの開発・製造に焦点を当てている。

【参照ページ】
(原文)3M and Svante announce joint development agreement to develop and produce carbon dioxide removal products
(日本語訳)3MとSvante社、炭酸ガス除去製品の開発・製造に関する共同開発契約を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-14

    【最新】欧州議会、CSRD・CSDDD簡素案を採択

    11月13日の欧州議会の本会議にて、CSRDおよびCSDDD(企業サステナビリティ報告およびデュー…
  2. 2025-11-13

    GX-ETS:割当調整・移行計画・価格制御の方向性が明らかに

    11月7日、経済産業省は、第5回産業構造審議会イノベーション・環境分科会 排出量取引制度小委員会を…
  3. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る