H&M、ファッションのリサイクルインフラを構築する合弁会社を立ち上げ

H&M、ファッションのリサイクルインフラを構築する合弁会社を立ち上げ

2月15日、ファッション・デザインブランド企業のH&Mグループと廃棄物管理・リサイクル企業のRemondisは、ヨーロッパで使用済み・不要の衣服や繊維製品を回収・分別し、再販・リサイクルを可能にするインフラとソリューションの開発を目的とした新しい合弁会社、Looperの立ち上げを発表した。

H&Mによると、EUでは使用済みの衣料品の約60%が廃棄されている。Looperは、欧州全域から衣類を回収し、ドイツにある同社の施設で仕分けを行い、リユース・リサイクルに取り組む企業に原料を提供する。

同社は、2023年中に約4,000万着の衣服の最高使用期間の延長を目指す。

H&Mは、2013年にファッション企業として初めてグローバルな衣料品回収の取り組みを開始した。投資部門であるH&M CO:LABを通じて繊維のリサイクルを可能にする技術を開発する企業に出資するなど、ファッション循環の向上に向けた一連の取り組みを行っている。今回の合弁会社の設立は、その一環となる。

Looperは、繊維の回収と選別の分野でイノベーションを起こし、新しい回収スキームのテストや自動選別技術の導入に取り組む予定だという。また、リユース・リサイクルの分野でも、さまざまなパートナーの開拓を目指す。

【参照ページ】
(原文)H&M Group and Remondis create joint venture to collect, sort and sell used and unwanted garments and textiles
(日本語参考訳)H&M、ファッションのリサイクルインフラを構築する合弁会社を立ち上げ

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る