10月31日、テクノロジー・エンジニアリング・産業用ソフトウェアのグローバル企業Emersonは、同社の暖房・空調・冷凍事業部門Climate Technologiesの株式の過半数を、140億ドル(約2兆円)相当の取引として、Blackstoneへの売却に合意したことを発表した。
HVACとコールドチェーン技術は、温室効果ガス(GHG)排出量に対処し削減する世界的な動きにおいて、ますます中心的な役割を果たすようになってきている。建物は、世界の温室効果ガス排出の大きな要因であり、その長期的な性質から、交換が最も困難なものの一つである。全体として、建物は世界の炭素排出量の約15%に寄与していると推定され、そのうちの約35%は冷暖房が占めている。
EUでは、2030年までにすべての新しい建物をネット・ゼロにすることを義務付ける規則を提案し、バイデン政権では30万の政府ビルからの排出を削減するために数十億ドルの計画を立てるなど、建築環境から生じる排出に対処するためのいくつかの大きなイニシアティブが開始された。
本合意により、EmersonはClimate Technologiesの株式45%を保有し、約95億ドル(約1.4兆円)の税引き前現金収入と22億5000万ドル(約3,400億円)の手形を受け取ることになる。本部門には、Emersonのコープランドコンプレッサー事業と、HVACおよび冷凍エンドマーケットの全製品・サービスのポートフォリオが含まれ、年間売上高は約50億ドル(約7,400億円)である。
【参照ページ】
(原文)Emerson to Sell Majority Stake in Climate Technologies to Blackstone in Transaction Valuing the Business at $14.0 Billion
(日本語訳)Emerson 、暖房・空調・冷凍事業部門 をBlackstone に売却