TotalEnergiesとCSU、共同で温室効果ガス測定法の資格基準を作成

5月24日、TotalEnergiesは、コロラド州立大学(CSU)と提携し、メタン排出量測定の適格性を確認するための国際的なプロトコルを開発すると発表した。

米国エネルギー省(DOE)と欧州委員会のエネルギー総局(DG-ENER)は、「グローバル・メタン・プレッジ」の一環として、フランスのTotalEnergiesのPôle d’Etudes et de Recherche de Lacqと米国のCSUのメタン排出技術評価センター(METEC)が開発したTADI(横方向異常検出イニシアティブ)の優秀性と関連性を認め、メタン排出定量化技術に関する世界標準にすることを決定した。

TotalEnergiesとCSUは、以下のことを共同で行う予定である。

  • メタン排出量算定に使用される測定方法の精度、検出限界、運用上の制限を認証するためのプロトコルを開発する。
  • 点測定から年間のメタン測定値を推定する方法を開発する。

同社は、すべての排出源を対象とし(フレアリング、ベント、遁走排出などの削減)、新規施設により厳しい設計基準を導入することにより、2010年から2020年にかけて、操業中の事業所におけるメタン排出量をすでに半減させている。

グラスゴー協定に基づき、同社は今後10年間のメタン排出量について、2020年比で2025年までに50%、2030年までに80%の削減という新たな目標を設定している。加えて、操業中のガス施設全体のメタン強度を 0.1%未満に維持することを約束した。

また、国連環境計画の「石油・ガス・メタン・パートナーシップ」の第2段階である「OGMP2.0」の一環として、報告書を強化している。OGMP 2.0は、ガスのバリューチェーン全体と非運営範囲を包含する報告の枠組みを概説しており、排出源別の内訳、インベントリ手法に関する情報、空中測定キャンペーンの使用などが含まれる。2022年、TotalEnergiesはゴールドスタンダードのステータスを獲得した。また、同社はメタンガスの指導原則に署名している。

【参照ページ】
(原文)Methane Emissions Reduction: TotalEnergies and Colorado State University collaborate to establish a protocol of qualification for methane measurement technologies
(日本語訳)メタン排出量の削減を実現: トータルエナジーズとコロラド州立大学が共同で、メタン測定技術の資格認定プロトコルを確立

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る