11月22日、Net-Zero Asset Owner Allianceは、ネット・ゼロに沿ったベンチマークの開発と普及に関するアセットオーナーとインデックスプロバイダーへの行動の呼びかけを発表した。
11兆米ドル(約1,515兆円)の運用資産を持つ80の機関投資家を代表するアライアンスは、EUによる気候変動ベンチマークの奨励的な開発を追認している。同アライアンスは、気候変動インデックスが新たに追加されたことは歓迎するものの、様々なケースやグローバルに分散されたマルチアセットクラスポートフォリオに適用できる気候変動インデックスがまだ不足していると指摘している。
同アライアンスはベンチマークが脱炭素目標を投資プロセスに組み込むための重要なツールであると述べ、指数プロバイダーがネット・ゼロ・アラインド・ベンチマークを開発し、資産家がベンチマークを適用することを求めている。
ネット・ゼロ・ベンチマークとインデックス・ユニバースの構築のためのベスト・プラクティスに関する議論の基礎と文脈を提供するために、アライアンスは10の主要原則を設定している。10の原則は、特に、高排出セクターの機械的排除の回避、主要なインプットとして将来を見据えた指標を含むこと、公正な移行のための指標を取り入れることをカバーしている。
同原則を活用することで、インデックスプロバイダーは、ネット・ゼロ投資家の戦略的資産配分を支援する重要なツールを開発し、その目標を資産運用会社に伝えることができる。
【参照ページ】
(原文)Net-Zero Asset Owner Alliance Calls for Development and Uptake of Net-Zero Aligned Benchmarks
(日本語訳)NZAOA、ネットゼロに準拠したベンチマークを開発・普及させることを呼びかけ