5月26日、現代自動車グループとLGエナジーソリューション(LGES)は、新たな合弁会社を設立し、ジョージア州ブライアン郡に年間30万台の生産に対応できる米国のEVバッテリー工場の建設を計画しており、43億ドル(約6,023億円)以上の投資を見込んでいると発表した。
新工場は、昨年発表され、現在建設中の現代自動車の米国初の完全電気自動車(EV)施設であるメタプラントアメリカに隣接する予定である。
現代自動車は声明の中で、新工場が「米国市場におけるEV需要の急増に迅速に対応し、この地域におけるバッテリーの安定供給を実現する」ことにつながると述べた。同工場のセルを使って組み立てられたバッテリーパックは、ヒュンダイ、キア、ジェネシスのEVモデルの生産に供給される予定である。
現代自動車は今年初め、2030年までに世界のEVメーカートップ3に入るという目標を発表している。
今回の立ち上げは、米国におけるEVとバッテリーの生産能力を飛躍的に高めることを目的とした一連の大型投資発表の最新版であり、2021年にジョー・バイデン大統領が出した、2030年までに米国での新車販売の半分をゼロエミッション車で占めることを義務付ける大統領令や、米国の国内バッテリーサプライチェーンの強化を目的とした米国超党派インフラ法から70億ドル(約9,804億円)が割り当てられたことに続くものである。自動車業界のリーダーであるGM、フォード、BMW、トヨタ、ホンダ、ステランティスは、ここ数ヶ月の間に、それぞれEVとバッテリー容量への大規模な投資計画を発表している。
2020年に化学大手LG Chemから独立したLGESは、現在、電池の生産能力を拡大するために、リソースの大半を米国に集中させていると述べている。この新しいJVにより、同社が米国で現在稼働中または建設中のバッテリー工場は、今年初めに開始したホンダとの44億ドル(約6,162億円)のJVを含め、7つになった。
新JVのバッテリー工場の建設は今年後半に開始され、早ければ2025年後半にバッテリー生産を開始する予定である。
【参照ページ】
(原文)Hyundai Motor Group and LG Energy Solution to Establish Battery Cell Manufacturing Joint Venture in the U.S.
(日本語訳)現代自動車グループとLGエナジーソリューション、米国に電池セル製造合弁会社を設立へ