12月20日、フィリップス年金基金は資産運用会社のBlackRockと共同で、iSTOXX PPF Responsible SDGインデックスを開始し、持続可能な開発目標(SDGs)に整合する4つの分野のテーマ投資に移行することを発表した。
フィリップス年金基金は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支持することを決定し、5,000人以上の会員にアンケート調査を行い、会員の期待値を把握した。調査の結果、会員はエンゲージメントと投票を重要視する一方で、同年金基金にとって最も重要な特定のSDGsと連携し、持続可能な未来に貢献する企業へと投資の方針を固めることが明確に示された。
同年金基金が採用するSDGsの4つのテーマは、「目標3:すべての人に健康と福祉を」「目標11:住み続けられるまちづくりを」「目標12:つくる責任つかう責任」「目標13:気候変動に具体的な目標を」である。
本インデックスは、選択された4つのSDGsに積極的に貢献する製品やサービスを販売する企業のポートフォリオ全体のウェイトを20%以上高めるように設計されている。また、売上高1ユーロあたりの温室効果ガス排出量を標準ベンチマークと比較して30%削減するとしている。さらに、ISS ESGのデータセットを使用することで、持続可能な開発目標を妨害している企業の除外も行う。
本インデックスは、特定のSDGsに貢献する製品やサービスによる収益の割合に基づいて企業を分類するSDI AOP(sustainable development investment asset owner platform)データなど、複数のESGデータセットを使用して構築されている。
【参照ページ】
(原文)Responsible investment choices focused on 4 sustainable development goals
(日本語訳)Philips Pensioenfonds、SDGsに整合したテーマ投資への移行を発表