COSO、「サステナビリティ・レポーティングに係る有効な内部統制の実現」(ICSR)補足ガイダンスを新たに公開

3月20日、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)は、世界的に認知されているCOSO内部統制統合フレームワーク(ICIF)を用いて、組織が効果的なサステナビリティ報告に関する内部統制(ICSR)を実現するための補足ガイダンスと画期的な研究を発表した。COSOは、ICIFの活用により、ESG/サステナビリティ報告、情報公開、企業の意思決定に対する信頼と信用を構築できると考えている。

過去20年にわたるICIFの財務報告への適用で得られた重要な知識を活用した「サステナビリティ報告に関する効果的な内部統制の実現(ICSR):COSO内部統制統合フレームワークによる信頼と信用の構築」は、内部統制の辞書に「サステナビリティ報告に関する内部統制」(ICSR)を導入している。新しい研究は、共著者の3人による2017年の研究「COSO内部統制統合フレームワークを活用したサステナビリティ業績データの信頼性向上」を参照・発展させたもの。

補足ガイダンスは、組織や実務家が財務及び持続可能なビジネス情報に対する効果的な内部統制システムの確立と維持に向けた旅路を開始または継続する際に、いくつかの重要なテーマを指摘している。ICSRはまだ実践の場では十分に確立されていないが、本ペーパーでは、組織の経験から得られる重要な洞察について論じている。今回の研究では、ICIF-2013の17の原則のそれぞれについて説明し、サステナビリティへの適用について解釈している。さらに、補足ガイダンスの実践的な洞察と適用とともに、ICIFからの「注目点」が含まれている。

【参照ページ】
(原文)COSO Releases New “Achieving Effective Internal Control Over Sustainability Reporting” (ICSR) Supplemental Guidance
(日本語参考訳)COSO、「サステナビリティ・レポーティングに係る有効な内部統制の実現」(ICSR)補足ガイダンスを新たに公開

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