
6月9日、持続可能なインフラ投資で知られるHA Sustainable Infrastructure Capital(HASI)と、グローバル投資会社KKRは、共同投資ビークルであるCarbonCount Holdings 1 LLC(CCH1)の総額5億9200万ドル(約8500億円)の20年満期シニア無担保債を発行することを発表した。本件は私募形式で行われ、平均クーポン利率は6.76%に設定された。
本債券発行により、CCH1の投資能力は当初の20億ドルから26億ドルへと引き上げられ、投資期間も2026年11月まで延長された。HASIの戦略・収益責任者マーク・パンバーンは「本取引は、当社の低リスク資産に基づく資本調達力の高さを示すものであり、CCH1の投資活動と資本効率の向上に寄与する」と述べた。KKRのマネージングディレクターであるセシリオ・ヴェラスコは、「CCH1は米国におけるエネルギーの供給安定、価格適正、信頼性確保に資する持続可能なインフラの拡充を加速するために設立された」と説明し、パートナーシップの強化に意欲を示した。
2024年5月に始動したCCH1は、クリーンエネルギー関連プロジェクトを対象とした共同投資ビークルで、HASIとKKRによる最大20億ドルの出資枠が設定され運用が始まった。今回の債券発行により得られる約5億8600万ドルの資金は、新規および既存のサステナブルインフラプロジェクトへの出資や買収に充てられる予定だ。
(原文)CarbonCount Holdings 1 LLC to Issue $592 Million of 20-Year Fixed Rate Senior Unsecured Notes
(日本語参考訳)カーボンカウント・ホールディングス1LLC、5億9,200万ドルの20年固定金利シニア無担保債を発行