5月8日、東南アジアを中心としたデリバリー、モビリティ、金融サービスのアプリプロバイダーであるGrabは、2040年までに自然界における包装廃棄物ゼロを目指すという、新たなサステナビリティへのコミットメントを発表した。
2021年に設立されたGrabは、食品や食料品の注文、荷物の送付、乗車、オンラインショッピングの支払い、融資や保険サービスの利用を可能にするアプリを通じて、8カ国500以上の都市でサービスを提供している。
新しい目標は、Grabの2022年版ESG報告書の発表と同時に発表された。報告書によると、2021年に同社のフードデリバリープラットフォームを通じて促進された包装廃棄物は推定166,000トンで、プラスチックはその42%、およそ70,000トンを占めている。
同報告書では、同社のサプライチェーンにおける食品包装廃棄物の管理における主な課題が明らかにされている。その課題とは、プラスチックに代わる商業的に実行可能な代替品の不足、廃棄物管理インフラの不足、包装に混合材料を使用することでリサイクルやコンポストが困難になる、過剰包装や過剰消費などである。
Grabは、包装廃棄物の目標達成に向けた2段階のアプローチについて説明した。最初の取り組みでは、廃棄物の削減と使い捨てプラスチックからの脱却に集中し、過剰包装の削減、使い捨てプラスチックの代わりに堆肥を使用、再利用・リサイクル可能な包装の採用拡大、廃棄物回収の実現などに重点が置かれた。次の段階では、適切な廃棄物回収と再利用できる包装の使用促進による長期スケールの循環経済ソリューションに焦点が当てられた。
【参照ページ】
(原文)Grab Announces Target to Achieve Zero Packaging Waste in Nature By 2040