KKR、データセンター向け液体冷却システムを提供するCoolITを買収

KKRインパクト・ファンド、省エネ型データセンター冷却ソリューションを提供するCoolITを買収

5月2日、世界的なオルタナティブ資産およびプライベート・エクイティ投資家のKKRは、データセンター向けのエネルギー効率の高い拡張可能な液体冷却システムを提供するCoolIT Systemsを買収したことを発表した。

KKRのCoolITへの投資は、同社が2018年に立ち上げたグローバル・インパクト戦略を通じて行われた。本戦略では、環境または社会的課題に対する商業的ソリューションを提供するビジネスモデルを持つ企業、特に国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一つ以上に対する測定可能な進捗に貢献している企業に投資する。KKRによると、CoolITはSDGs 7「手頃な価格でクリーンなエネルギー」、SDGs 9「産業、イノベーション、インフラ」、SDGs 13「気候変動対策」を直接支援する。

データセンターへの需要が急増する中、世界のデータセンターが気候変動に与える影響は増大している。すでに世界の二酸化炭素排出量の2%に達し、これは航空業界の排出量に匹敵する。

2001年に設立されたカナダ・カルガリーに本社を置くCoolITは、機器の信頼性と寿命の向上、運用コストの削減、サーバーの高密度化を実現するとともに、従来の空冷技術と比較して、エネルギー需要、二酸化炭素排出量、水消費量を削減するようソリューションを設計している。

【参照ページ】
KKR to Acquire CoolIT Systems

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-1-21

    アメリカがパリ協定から離脱表明、気候変動対応も転換。

    1月20日、アメリカのトランプ大統領は、地球温暖化対策の国際枠組みであるパリ協定からの離脱を正式に…
  2. 2025-1-20

    モルガン・スタンレー等の米大手銀行がNZBA脱退。GFANZは再編を発表し資本獲得へ

    1月2日、ロイターによれば、投資銀行のモルガン・スタンレーは、ネットゼロ・バンキング・アライアンス…
  3. 2025-1-20

    Deep Sky、ビル・ゲイツ氏が設立した気候ソリューション基金から最大4000万ドルの助成金を確保

    12月18日、ケベック拠点の炭素除去プロジェクト開発企業であるDeep Skyは、ビル・ゲイツ氏が…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る