欧州委員会が7月14日に発表した温室効果ガス(GHG)排出削減のための政策パッケージ「Fit for 55」に対して、EUのさまざまな産業団体から賛否の声が上がっている。
エネルギー使用関連の改正につしてはEU排出量取引制度(EU ETS)の収益を利用する「イノベーション基金」の拡充や、低炭素で循環型の鉄鋼や基礎化学品などを支援するための「炭素差額決済(Carbon Contracts for Difference)」などの提案が歓迎されている。
一方運輸・モビリティ分野では、雇用に対する影響や航空会社の負担増、高騰や欧州航空業界の競争力の低下を招く恐れなど、政策の考慮不足についての批判もある。