テスコとハーパー・アダムス大学、持続可能な農業教育プログラムを開始

7月24日、英小売大手テスコとハーパー・アダムス大学の持続可能な食品・農業学部(SSFF)は、英国農家の持続可能な農業のスキル開発を支援するため、大規模な複数年プログラム「Future Farmer Programme」の開始を発表した。

英全国ヤング・ファーマーズ・クラブ・フェデレーションによると、若手農家はサステナビリティや環境などの分野でスキル不足を認識している。これに対し、Future Farmer Programmeは、75人の若手農家を対象に、持続可能な農業の実践方法や生物多様性の保護に関する対面およびオンライン・ライブ・トレーニングを提供する。

今後3年間、毎年実施される9ヶ月のコースには、事業運営や自己開発に関するイベントや指導セッションも含まれる。

10月のプログラム開始に先駆けて、さまざまな農業分野、さまざまな発展段階にある40歳未満の農業従事者に、プログラムへの応募が奨励される。

SSFFとのパートナーシップの一環として、テスコは、農業に影響を及ぼす持続可能性に関する主要な課題に取り組むことを目的とした研究プロジェクトにも資金を提供。最初の研究プロジェクトは、テスコの農業供給基盤の様々なセクターを結集し、輪作に関わる全ての関係者にとって環境的にも経済的にも持続可能な方法で土地を管理する方法を理解することを目指す。

【参照ページ】
Future farmers set to benefit from sustainability advice in new Tesco and Harper Adams University initiative

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る