Sainsbury’s、洗濯用洗剤をプラスチックから段ボールに切り替え、CO2排出量を削減

Sainsbury、洗濯用洗剤をプラスチックから段ボールに切り替え、二酸化炭素排出量を削減

3月20日、Sainsbury’s(セインズベリー)は、家庭でのプラスチック削減を支援するために、新しい洗濯用液体洗剤のパッケージを、全店舗とオンラインで発売することを発表した。本パッケージは、年間約22トンのプラスチックの節約に貢献することになる。

今回の変更は、すべての同社プライベートブランド750mlの洗濯用洗剤に適用され、スリーブ付きプラスチックボトル包装から段ボール製カートンに変更される。対象製品は、Sainsbury’sのトロピカル超濃縮、バイオ超濃縮、ノンバイオ超濃縮、カラー超濃縮、ラベンダー超濃縮の各ラインで販売されている。

顧客は本パッケージをカーブサイドでリサイクルしたり、リサイクルバンクに預けることができる。

本パッケージは、元のパッケージよりも35%軽量化され、年間13台のトラックで輸送されることになり、プラスチックを削減するだけでなく、このシリーズの二酸化炭素排出量を50%削減することができる。本取り組みにより、2035年までに自社事業でネット・ゼロを達成するという野心的な目標に前進が見られる。

また、洗濯用洗剤も改良され、超濃縮タイプになったため、1回の洗濯に必要な洗剤の量が少なくなり、1カートンあたり5回分の洗濯が可能になった。

本取り組みは、2025年までに自社ブランドのプラスチック包装の使用量を半減させるという小売業者の継続的なコミットメントの一環として、Sainsbury’sの家庭用製品におけるプラスチック削減の最新事例となる。昨年、Sainsbury’sは1Lの詰め替え用ハンドウォッシュパウチを発売した。パウチはプラスチック使用量を85%削減し、毎年28トンのプラスチックを削減し、同等のボトルと比較して35%のコスト削減を実現している。また、長さが2倍のトイレットロールも発売し、プラスチック包装を30%削減し、84トンのプラスチックを削減した。

【参照ページ】
(原文)Sainsbury’s switches laundry detergent from plastic to cardboard while reducing carbon emissions
(日本語訳)Sainsbury、洗濯用洗剤をプラスチックから段ボールに切り替え、二酸化炭素排出量を削減

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る