Unibio、SIIGから約92億円の出資を受けると発表

 

3月29日、サステナブル・プロテイン企業のUnibio Internationalは、サウジアラビア産業投資グループ(SIIG)と約7000万ドル(約92億円)の投資で合意したことを発表した。Unibioは、本投資による資金を、世界的な生産能力の展開、事業能力の拡大、イノベーションと商業化の加速に充てると述べる。

2001年にロンドンに設立されたUnibioは、天然ガスを高濃度のタンパク質製品「ユニプロテイン」に変換する「U-Loopテクノロジー」を提供している。本製品は、動物用の飼料に直接添加できる上、耕地を使用せず、低水量での生産も可能である。さらに無農薬、完全トレーサビリティ、非遺伝子組み換えであることが特徴である。

Unibioは、今回の投資で得た資金は、”世界の人口増加に持続可能な方法で食料を供給するというビジョン “を実現するために投入されると述べる。ユニプロテインは、欧州連合で飼料用として承認されており、人間が直接消費できるタンパク質の生産も開発中であるという。

【参照ページ】
(参考記事)Unibio announces US$70 million investment agreement with the Saudi Industrial Investment Group (SIIG)

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る