Amogy、約181億円を調達

大型輸送機の脱炭素化スタートアップAmogyが約181億円を調達

3月22日、輸送の脱炭素化に特化したクリーン燃料技術スタートアップのAmogyは、1億3900万ドル(約181億円)を調達し、その資金は排出ガスフリーのアンモニア・トゥ・パワー技術の商業化に向けた資金調達に充てることを発表した。

2020年に設立されたニューヨーク州ブルックリンを拠点とするAmogyは、大型輸送部門の脱炭素化を実現することを目的とした、アンモニアベースの排出ガスフリーで高エネルギー密度の電力ソリューションを提供している。同社の技術は、液体アンモニアをハイブリッド燃料電池システムに利用し、電気モーターに電力を供給することで、ゼロカーボン輸送を可能にするものだ。同社は、2024年に最初の商用製品を発表する意向であるとし、同社のウェブサイトでは、同社のソリューションにより2040年までに50億メートルトンのCO2-eq排出を削減することを目指すと述べている。

Amogyによると、今回の資金調達により、商業化を支援するための組織開発を継続するとともに、アンモニア・トゥ・パワー技術の製造を開始し、来年には最初の製品を市場に投入する予定だ。

シリーズBの資金調達ラウンドは、韓国のエネルギー・化学企業であるSKイノベーションが主導し、Temasek、韓国亜鉛、Aramco Ventures、AP Ventures、MOL PLUS、Yanmar Ventures、Zeon Ventures、DCVCなどの投資家が参加した。

【参照ページ】
(原文)Amogy Secures $139 Million Series B-1 Round of Funding, Moving the Transportation Industry Closer to Clean Energy
(日本語参考訳)アモジー、1億3900万ドルのシリーズB-1ラウンド資金を獲得、輸送業界をクリーンエネルギーに近づける

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 【新着】EUDR簡素化が公表でどう変わる?最新動向と企業の対応ポイントを整理

    2025-4-17

    【新着】EUDR簡素化が公表でどう変わる?最新動向と企業の対応ポイントを整理

    EUにて2024年に導入が予定されていた森林破壊防止規則(EUDR)は、2025年12月への適用延…
  2. 2025-4-16

    IAGとマイクロソフト、最大規模のスコープ3持続可能航空燃料(SAF)契約を締結

    4月2日、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)とマイクロソフトは、業界全体のライフ…
  3. 気候変動リスクを財務諸表にどう反映する? 開示のポイントと実務対応

    2025-4-15

    気候変動リスクを財務諸表にどう反映する? 開示のポイントと実務対応

    ISSB(国際サステナビリティ基準審査会)やSSBJ(サステナビリティ基準委員会)が気候変動リスク…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る