EU理事会と欧州議会、欧州グリーンボンドに関する暫定的な合意

 

2月28日、EU理事会と欧州議会の交渉担当者は、欧州グリーンボンド(EuGB)の創設について暫定的な合意に達した。EUは、持続可能な成長と気候ニュートラルで資源効率の高い経済への移行への資金調達に関する戦略の実施を目指している。

環境サステナブルボンドは、グリーン技術、エネルギー効率、資源効率に加え、持続可能な交通インフラや研究インフラに関連する投資資金を調達するための主要な手段の1つである。

暫定合意では、EuGBの全収益は、EUの分類法に沿った経済活動に投資される必要があるが、当該分野がすでに分類法の対象になっている場合はその限りではない。EUの分類法がまだ適用されていない分野や、特定の非常に特殊な活動に対しては、15%のフレキシビリティ・ポケットが設けられる予定である。フレキシビリティ・ポケットの必要性は、欧州の気候ニュートラルへの移行が進み、魅力的でグリーンな投資機会がますます増えていく中で、改めて評価される機会が出てくる。

本合意は、最終的に成立する前に、欧州理事会および欧州議会で確認され、両機関で採択される必要があるため、暫定的なもので、発効から12ヶ月後に適用が開始される予定である。

【参照ページ】
Sustainable finance: Provisional agreement reached on European green bonds

関連記事

SmartESGへのリンク

ピックアップ記事

  1. 独CCEP、詰め替えボトリングのインフラに58億円以上を投資

    2023-3-14

    独CCEP、詰め替えボトリングのインフラに58億円超を投資

    2月23日、ドイツのCoca-Cola Europacific Partners (CCEP)&n…
  2. bp、2030年までに全米でEV充電に約1,300億円超の投資計画 HertzのEVレンタル拡大による需要に対応

    2023-3-14

    bp、2030年までに全米でEV充電に約1,300億円超の投資計画

    2月15日、 bpは2030年までに10億ドル(約1,378億円)を米国内のEV充電ポイントに投資…
  3.  

    2023-3-14

    成田国際空港と東京ガス、「株式会社 Green Energy Frontier」を設立・事業開始

    2月20日、成田国際空港(NAA)と東京ガス株式会社(東京ガス)は、成田国際空港にエネルギー供給を…

記事ランキング

  1. 2021/6/4

    ESG Journalとは?
過去の記事
ページ上部へ戻る