Divert、Enbridgeと約1,400億円の契約を締結し、廃棄物食品からクリーンなエネルギーへの構築を支援することを発表
3月1日、食品廃棄物に特化したインパクトテクノロジー企業であるDivertは、北米全域の再生可能天然ガス(RNG)施設への廃棄食品の開発を支援することを目的として、エネルギーインフラ企業Enbridgeと10億ドル(約1,400億円)のインフラ開発契約を締結したと発表した。
開発契約と同時に、Divertは、Enbridgeからの8,000万ドル(約1,086億円)、2021年にDivertを買収したAra Partnersが主導する2,000万ドル(約27億円)を含む1億ドル(約135億円)の成長株を調達したことも発表した。
2007年に設立されたDivertは、食品の鮮度を最大限に高めるソリューションや、食べられる食品を回収して困っている地域社会に貢献するソリューション、廃棄食品を再生可能エネルギーに変換するソリューションなど、廃棄食品をなくすための先進技術や持続可能なインフラを創造している。
Divertによると、廃棄食品は世界の温室効果ガス排出量の10%に相当し、米国では年間1億トン以上の廃棄食品が発生しているとのことだ。
同社によると、今回の契約により、廃棄食品をクリーンな再生可能エネルギーに持続的に変換する嫌気性消化施設の拡大が加速し、今後8年間で米国の人口の80%から100マイル以内に施設があるよう規模を拡大する計画だ。Divertは、カナダでも廃棄食品をRNGに変換する施設を新たに検討していると述べている。
RNG(バイオメタン)は、農業廃棄物、産業廃棄物、家庭廃棄物などの有機廃棄物から製造され、化石由来の天然ガスと化学的に同じであるため、既存の送配電インフラを交換することなく、道路輸送や重工業などの脱炭素化を支援することができる。
Divertは、この拡張により、最大で年間40万トン近い二酸化炭素を相殺できる可能性があると述べている。
【参照ページ】
(原文)Divert Inc. Announces $1B Infrastructure Deal with Enbridge Inc. to Tackle Food Waste and Combat Climate Change
(日本語参考訳)Divert Inc. 食品廃棄物の処理と気候変動対策に向け、エンブリッジ社と10億ドルのインフラ契約締結を発表