TotalEnergiesやAramco、廃プラ油脂の大規模処理を完了しISCC+認証を取得

7月17日、仏エネルギー大手TotalEnergies、エネルギー世界大手Aramco、石油化学世界大手SABICの3社は、中東・北アフリカで初めて、プラスチック廃棄物由来の油をISCC+認証の循環型ポリマーに転換することに成功した。プラスチック廃棄物由来の油(PDO)とも呼ばれるプラスチック熱分解油は、サウジアラビアのジュベイルにある、AramcoとTotalEnergiesが共同所有するSATORP製油所で処理された。その後、SABICの関連会社であるPetrokemyaが原料として使用し、認証された循環型ポリマーを製造した。

本プロジェクトは、サウジアラビアでプラスチックを循環型ポリマーに高度にリサイクルするための国内バリューチェーン構築への道を開くことを目的としている。本プロセスは、機械的なリサイクルが困難な分別されていないプラスチックの使用を可能にし、使用済みプラスチックの課題解決に貢献する。

プロジェクトの最初のマイルストーンは、原料と製品のリサイクル起源の透明性とトレーサビリティを保証するISCC+認証の取得だった。本プロセスには、SATORP製油所、AramcoのJu’ayma NGL分留プラント、Petrokemyaからなる3つの工場が関与。いずれもISCC+認証の取得に成功し、循環型材料の生産を可能にした。

SABICとTotalEnergiesは、現在の廃棄物管理の課題に対処するために、知識、資源、経験を結集することを目的とした非営利団体Alliance to End Plastic Waste(AEPW)の創設メンバーである。

【参照ページ】
(原文)TotalEnergies, Aramco and SABIC complete MENA region’s first processing of oil from plastic waste at scale to make certified circular polymers
(日本語参考訳)TotalEnergiesやAramco、廃プラ油脂の大規模処理を完了しISCC+認証を取得

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る