7月28日、持続可能な空調技術を提供する Blue Frontierは、シリーズA資金調達ラウンドで2,000万ドル(26.5億円)の調達を発表した。本資金は、製品の市場投入を加速させ、10億トンの温室効果ガス排出を削減するという同社の目標を支援することを目的としている。
同ラウンドは、ビル・ゲイツが設立したBreakthrough Energy Ventures、2150 Urban Tech Sustainability Fund、VoLo Earth Venturesが主導し、ブルーフロンティアの商業化パートナーであるモダン・ナイアガラも参加している。
Blue Frontier によると、空調設備は世界の温室効果ガス(GHG)排出量の5%を占めており、現在の空調設備では、CO2の2,000倍もの温室効果ガスを発生させる冷媒が使用されている。また、現在の空調システムは大量のエネルギーを消費しており、空調システムは世界中の建物で最も急速に増加している電力使用量となっている。
Blue Frontierは、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)で開発された技術を活用し、地球温暖化係数(GWP)冷媒を使用せず、また、最もクリーンで低コストの時に電気を蓄え、ピーク需要の抑制を可能にする。また、電力使用量を最大90%削減することができる。
Blue Frontierは、今回の資金調達により、ビル冷房の脱炭素化により温室効果ガス排出量を1ギガトン削減するという目標に向け、さらに前進することができると述べている。商業施設での試験的な導入は、2022年後半に予定されていいる。
【参考ページ】
(原文)Air conditioning is a climate disaster and Bill Gates is investing in this startup to fix it
(日本語訳)Blue Frontier、Breakthrough Energyの支援を受け約26.5億円を調達