ブラジル、アマゾン・セラードの森林破壊減少と防止協定を発表

11月6日、ブラジル連邦政府はプラナルト宮殿で行われた式典にて、国立宇宙研究所(INPE)のPRODESシステムが示す2024年のアマゾンおよびセラード地域での森林破壊率の減少データを発表した。また、セラード地域での森林破壊と山火事の防止・管理に向けた協定が発表され、MATOPIBA(マラニョン、トカンティンス、ピアウイ、バイア州)における取り組みが強化される。

アマゾンでは、2023年8月から2024年7月にかけての森林破壊面積が6,288平方キロメートルに達し、前年同期比で30.63%の減少を記録し、15年間で最大の減少率となった。セラードにおいても、同期間で8,174平方キロメートルの森林破壊が確認され、2019年以来の最低水準を記録した。これにより、温室効果ガス排出量も400.8百万トン減少し、ブラジルが掲げる2050年までのネットゼロ目標達成への重要な一歩となった。

さらに、この成果はCOP29での報告予定であり、ブラジルの環境政策が国際社会への貢献となることを強調している。

【参照ページ】
(原文)Federal Government announces Amazon, Cerrado deforestation drop; concludes prevention pact
(日本語参考訳)ブラジル、アマゾン・セラードの森林破壊の減少を発表、防止協定を締結

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-4

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の最終提言公表から1年が経過し、自然資本に関連する開…
  2. 2025-11-4

    英国、ESG評価機関の規制導入へ—透明性・信頼性向上で市場競争力を強化

    10月27日、英国金融行為監督機構(FCA)は、政府が環境・社会・ガバナンス評価機関をFCAの監督…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る