LVMH、化粧品・香水ブランド向け持続可能なパッケージングでDowと提携

LVMH、化粧品・香水ブランド向け持続可能なパッケージングでDowと提携

1月26日、材料科学大手のDow Inc.は、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)ビューティーとの新しいコラボレーションを開始した。LVMHの香水・化粧品製品ブランド全体で持続可能なパッケージングの使用を加速させることを目的とし、今年中に主要ブランドでバイオベースおよびサーキュラープラスチックの利用を始める予定であることを明らかにした。

大手ラグジュアリー企業LVMHの一部門であるLVMHビューティーの香水・化粧品ブランドには、Parfums Christian Dior、Parfums Givenchy、Guerlain、Benefit Cosmetics、STELLA by Stella McCartneyが含まれている。LVMHグループのサステナビリティへのコミットメントには、2026年までにパッケージングに使用される化石由来のバージンプラスチック廃止が含まれており、2023年の中間目標では持続可能な素材への取り組みを強化する。

新しい取り組みのもと、両社は高級香水のキャップや化粧品のクリームジャーなどの用途に、バイオベースおよびサーキュラープラスチックを統合する。同プラスチックは、Dowの持続可能なサーリン・アイノマーを使用して製造される。バイオベースポリマーは、代替生産プロセスからの廃棄物残渣または副産物のみを含む原料材料を使用し、サーキュラーSURLYNは高度なリサイクル技術によって変換されたリサイクルしにくい混合プラスチック廃棄物を利用する。

サステナブル・パッケージングへの取り組みは、香水ブランド「ゲラン ラ プティット ローブ ノワール」から開始される予定だ。

新しいコラボレーションは、Dowが10月にパッケージング・特殊プラスチック事業部門と連携した新しいビジネスプラットフォーム「サーキュラー・再生可能ソリューション」を立ち上げ、2030年までに年間300万トンのサーキュラー・再生可能ソリューションを商業化するという目標を掲げていることを受けたものである。

【関連記事】Dow、循環型・再生可能ソリューションに関する新目標を発表

【参照ページ】
(原文)LVMH and Dow intend to collaborate to improve sustainable packaging across major perfume and cosmetics brands
(日本語参考訳)LVMHとダウは、主要な香水および化粧品ブランドにおいて、持続可能なパッケージングを改善するために協力する意向です。

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る