2月1日、Solvayは自然環境中に存在するパーフルオロアルキル酸及びポリフルオロアルキル酸(PFAS)を生分解や化学的に破壊する新技術の研究を加速するため、同技術への投資額を4倍に引上げたと発表した。
Solvayでは、生分解性技術開発の最前線にいるいくつかのパートナーを特定し、最高の研究を集め、これらのソリューションが現場でどのように適用できるかを判断した。その中には、プリンストン大学、ベオグラード大学、そしていくつかの新興企業も含まれている。同時にSolvayでは、PFASの化学分解(無機化)に関する独自の研究にも投資している。
パートナーを見つけ、過去の排出物からPFASを除去できる技術を開発することに加え、Solvayは研究&イノベーションへの投資を4倍に増やした。フッ素系界面活性剤を使用する必要がない、より持続可能な新しいフッ素樹脂を開発することができた。これにより、Solvayは 2021 年に米国でフッ素系界面活性剤の使用の廃止を達成した。
2026年までに、Solvayはイタリアのスピネッタ・マレンゴの拠点で、フッ素系界面活性剤を使用しないフッ素樹脂をほぼ100%製造する予定だ。一方、次世代のフッ素系界面活性剤であるC6O4を用いた新しいノンフッ素界面活性剤技術への移行期に入っている。
移行期間中も、新たな削減技術への投資は継続し、Solvayでは、スピネッタマレンゴの製造からフッ素系界面活性剤の排出をなくすことを目的に、最新技術への投資を継続している実績がある。
【参照ページ】
(原文)Teaming up to get rid of PFAS in the environment
(日本語参考訳)Solvay、PFAS破壊技術開発への投資額4倍に引上げ