Kellogg、稲作農家の温室効果ガス排出削減を支援

Kellogg、稲作農家の温室効果ガス排出削減を支援

1月23日、Kelloggは、ミシシッピ川下流域の稲作農家との5年間のパートナーシッププログラム(Kelloggs InGrained™)により、気候への影響を軽減するための支援を開始し、初期の段階で良好な結果が得られていることを発表した。本プログラムのパイロット年度には、InGrainedは農家が気候に配慮した灌漑を実施するのを支援し、1,600トン以上の温室効果ガス削減を達成した。これは、ガソリン車345台以上が1年間に道路から撤退したのと同じ量だ。

Kelloggは、農業用温室効果ガス測定会社のRegrow Ag、米生産者、Kelloggのサプライヤーであるケネディ精米所、農業関連企業のシンジェンタと共同で、ルイジアナ州北東部で本プログラムを試験的に実施した。

米の生産はいくつかの温室効果ガスを排出するが、その中でも特にメタンが大きな割合を占めている。メタンは、温室効果ガス総排出量の約1.5%を占め、二酸化炭素の25倍もの影響力がある。

ルイジアナ川流域で生産された米の多くは、Kellogg®ライスクリスピー®シリアルやKellogg®ライスクリスピー・トリート®などの代表的な食品に使用されている。

Kelloggの環境・社会・ガバナンス(ESG)戦略「ベターデイズ」は、2030年末までに100万人の農家を支援し、バリューチェーン全体でスコープ3のGHG排出を15%削減することを目標としている。「 Kellogg’s InGrained™」のようなプログラムは、この意欲的な目標に貢献し、地球にプラスの影響を与え、当社の最も代表的な食品の原料である米を栽培する農家の生活を支援するものだ。

KelloggとそのInGrainedパートナーは、プログラムの2年目に移行する際に調整を行いながら、これらの新しい実践を行う農家を支援するために資金と技術の両面からのサポートが継続されるようにする。また、Kelloggは、気象パターンや土壌の種類が異なるさまざまな地域にこのプログラムを拡大し、同様の好影響が見られるかどうかを調査している。

【参照ページ】
(原文)Partnership with Louisiana farmers yielding early, positive results
(日本語参考訳)Kellogg、稲作農家の温室効果ガス排出削減を支援

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