ZHD、サステナビリティ・リンク・ローン200億円調達を発表

1月31日、Zホールディングス株式会社(ZHD)は、シンジケーション方式による総額200億円のサステナビリティ・リンク・ローンの融資契約を締結し、実行すると発表した。なお、借入人であるZHDまたは金融機関は、本件で定めるサステナビリティ目標の達成状況に基づく金利変動に応じて、その金利変動分を環境保護団体などへ寄付する予定だ。

サステナビリティ・リンク・ローンは、借入人のESG戦略と連携したサステナビリティ目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT))を設定し、金利などの借入条件をSPTの達成に連動させることで、借入人に目標達成に向けたインセンティブを与え、環境・社会面において持続可能な経済活動および経済成長を促進し、支援することを目指すものである。

ZHDは、ZHDグループ全社の事業活動での温室効果ガス排出量を2030年度までに実質ゼロにする『2030カーボンニュートラル宣言』を掲げており、それに向けて、まずは2025年度頃までに、主要企業が利用する電力の80%以上を再生可能エネルギー化し、その後の5年間で残りの使用電力の100%再生可能エネルギー化を進める。そこで、ZHDは本件のSPTを「ZHDグループの使用電力における再生可能エネルギー利用率を80%以上」と定めた。

本件において、ZHDはSPT早期達成時に得られるインセンティブ、金融機関はSPT未達成時にZHDから得る金利引き上げ相当額を社会全体の環境負荷軽減への取り組み支援を目的に環境保護団体などへ寄付する予定だ。本件は、サステナビリティ・リンク・ローンにおける金利変動の仕組に加えて、当該金利変動分を借入人もしくは金融機関が、主体的に寄付を行う。

なお、本件は、株式会社格付投資情報センター(R&I)から、ローン・マーケット・アソシエーション等が定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則、ならびに環境省によるグリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドラインへの準拠性と設定した目標の合理性について第三者意見を取得している。

【参照ページ】
再生可能エネルギー利用率目標の早期達成を目指す「サステナビリティ・リンク・ローン」を実行

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