2月2日、コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ(CCEP)のイノベーション投資部門であるCCEP Ventures(CCEPV)は、スペインのタラゴナにあるロビラ・イ・ビルジリ大学(URV)およびオランダのトゥエンテ大学(UT)の欧州研究グループと新たに提携し、炭素回収技術に関する研究を加速させると発表した。
これらの研究開発プロジェクトを通じて、CCEPVは、回収したCO2を包装材や砂糖などサプライチェーンに役立つ製品に転換し、コカ・コーラの清涼飲料水の炭酸化への使用や、工場の動力源となる合成燃料を製造する方法を探る。本研究は、現場で使用できる新技術の開発を目指しており、より持続可能な未来をサポートするためのCCEPVの一連のパートナーシップの中で最新である。
炭素回収は、気候変動に取り組むための重要な方法である。排出源や大気中に存在するCO2を回収し、燃料や原料、包装などの他の商品の生産に利用することで効果を発揮する。後者はリサイクルも可能で、真に持続可能な循環型の未来に貢献するものである。
これらのパートナーシップは、CCEPが2040年のネット・ゼロの野望を達成するために支援できる変革的なソリューションを見つけ、資金を提供し、育成するCCEPVの取り組みの一部である。2020年、CCEPVは、プラスチック・ポリエステル廃棄物のリサイクルに取り組むスタートアップCuRe Technologyへの資金提供を発表した。2022年には、カリフォルニア大学バークレー校のPeidong Yang研究グループとのパートナーシップを発表し、CO2を糖に変換する拡張性のある方法を開発すると発表している。
CCEPV は、2030 年までに CCEP のバリューチェーン全体で GHG 排出量の絶対量を30%削減する目標に近づくため、さらなるパートナーシップの機会を積極的に模索し続けている。
【参照ページ】
(原文)CCEP Ventures invests in new partnerships to upcycle CO₂
(日本語参考訳)CCEP Ventures、CO₂のアップサイクルのための新しいパートナーシップに投資