2月3日、英国の金融サービス企業および金融市場の行為規制機関である金融行動監視機構(FCA)は、グリーンウォッシュリスク低減の一環として、投資家とのコミュニケーションにおけるESGおよび持続可能な投資の主張を検証することを資産運用会社に通告した。
本警告は、FCAから資産運用会社のリーダーに対する書簡の一部であり、資産運用会社のビジネスモデルから生じる消費者や市場に対する最も可能性の高い損害、資産運用会社への期待、およびこれらの分野に対処するFCAの計画について概説している。
FCAは、ここ数年、ESGやサステナブル投資商品がますます注目を集めていることに触れ、「ESGやサステナブル投資に関する一部の主張が誤解を招いたり不正確であったりする」リスクを強調し、消費者の投資に対する信頼にマイナスの影響を与えると同時に、環境・社会的成果をもたらす資本配分を弱める恐れがあると指摘した。
グリーンウォッシュリスクに対処するため、FCAは新しい書簡の中で、「企業が投資家とのコミュニケーションにおいて主張を実現しているかどうかを検証する」とし、特に、これまでの監督活動で特定された、あるいは現在進行中のサーベイランスに関与している「異常値企業」に焦点を当てると述べている。
また、FCAは、資産運用会社のガバナンス機関による、商品開発、投資プロセスにおけるESGとサステナビリティの統合、ESG情報の提供者、その他会社によるサステナビリティ主張に関する情報を監督・管理する体制の確保について焦点を当てる。
今回の通知は、2021年7月にFCAが資産運用会社に宛てた書簡を公表したことを受けたもの。同書簡では、ESGに焦点を当てたファンドの申請書が、実際の戦略や構成に裏打ちされていないサステナビリティの側面をしばしば主張していることを指摘した。FCAは2022年、グリーンウォッシュを減らす取り組みの一環として、投資商品のサステナビリティラベルと開示要件に関する規則案を発表し、持続可能な金融に関する監督上の関与を強化し、執行戦略を強化すると発表した。
本書簡では、FCAが一部の企業のESG慣行について実施したレビューを近日公表し、商品ラベルと開示の提案に関する最終決定の公表を目指すと述べている。
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(原文)Our Asset Management Supervision Strategy