1月17日、モハメド・ビン・ザイード人工知能大学(MBZUAI)は、IBMと共同で、アブダビ・サステナビリティ・ウィークの世界未来エネルギーサミットの一環として、AI Center of Excellenceを正式に発足させた。
同センターは、AI技術の採用を改善し、サステナビリティの推進を支援するためのコラボレーションを推進することを目的としており、既存のエネルギー供給に対するカーボンニュートラルなソリューションの開発、気候変動への対策、アラビア語の方言に対する自然言語処理(NLP)のさらなる普及を目指す。
IBMとMBZUAIの専門家は、気候変動の緩和と適応に関する先進的な研究を行い、脱炭素化に注力する予定である。共同研究チームは、基礎となるAIモデルの開発に取り組む。本モデルは、経済全体の複数のセクターの電化におけるクリーンで再生可能なエネルギーの展開に情報を提供するのに役立つ可能性がある。本アプローチは、適応と回復力を可能にすると同時に、カーボンニュートラルなソリューションの利用を促進するものである。
また、AIセンター・オブ・エクセレンスは、アラビア語の方言のNLPを改善し、アラビア語を話す人にとってAIをより身近で柔軟なものにすることに取り組む。アラビア語の方言におけるNLP能力の向上は、市民、社会、ビジネスの課題解決に役立つとともに、パーソナライズされたカスタマーケア、AI搭載アシスタント、検索の改善、詐欺検出など、実生活に役立つアプリケーションを提供することができる。
クリーンエネルギーソリューションの展開と利用は、UAE Net Zero 2050戦略イニシアチブに沿った、気候変動の課題に取り組み、GHG排出量を削減するUAEのモデルの主要な柱の1つである。AI Center of Excellenceは、データサイエンス、機械学習、自然言語処理の専門知識を持つIBMの研究者と、MBZUAIの教員および学生の才能を活用することを計画している。両チームは、基礎と応用の両方の研究目標を達成するために協力し合う予定である。
IBMは、IBM SkillsBuildプラットフォームを通じて、MBZUAIの学生および教員に、教育・学習・非商業的研究のためのIBMツール、ソフトウェア、コースウェア、クラウドアカウントへのアクセスを提供する予定である。さらに、MBZUAIは、AIカリキュラム、講義、ラボ、業界ユースケース、デザインシンキングセッション、AIプラクティショナー認定を利用することができる。
【参照ページ】
(原文)IBM and MBZUAI Advance AI for Climate and Culture
(日本語参考訳)IBMとMBZUAI、気候や文化に対応したAIを推進