FIFAワールドカップ・カタール2022、スタジアムから出る廃棄物の約8割を再利用

12月27日、FIFAワールドカップのカタール大会主催者は、64試合の開催を成功させた後、2,000トン以上の廃棄物をリサイクルまたはコンポスト化できたと発表した。

FIFAとカタール大会組織委員会は、デリバリー&レガシー最高委員会を発足し、大会前と大会期間中に多くの取り組みを含む強固なプログラムを実施した。具体的には、堆肥化可能な食品包装の使用、ファンによるゴミの分別の奨励、全8競技場での分別施設の設置など。

廃棄物の処理は、現地のAPEX Waste Solutions and Management Companyが担当した。同社は各スタジアムですべての廃棄物を手作業で分別し、分別した品は地元のリサイクル業者が引き取った。

FIFAワールドカップ・カタール2022のサステナビリティ戦略の主な焦点は、廃棄物の削減とリサイクル、特にプラスチックのリサイクルを増やすことである。これを達成するため、大会主催者はプラスチックを堆肥化やリサイクルが可能な代替品に置き換えることに成功した。また、やむを得ず使用するプラスチックについては、廃棄物の流れから排除し、リサイクルできるように努めた。

【参照ページ】
(原文)Approximately 80% of waste from FIFA World Cup Qatar 2022™ stadiums recycled
(日本語参考訳)FIFAワールドカップ・カタール2022、スタジアムから出る廃棄物の約8割を再利用

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る