Amazonの新プラットフォーム「Amazon Sustainability Exchange」が登場

7月10日、Amazonのサステナビリティ責任者であるカーラ・ハースト氏が、新たな「Amazon Sustainability Exchange」の立ち上げを発表した。このプラットフォームは、Amazonがこれまでに蓄えた脱炭素化のためのガイドラインや情報を無料で公開し、他の企業も同様の進展を遂げることを支援する。

Amazonは2019年にThe Climate Pledgeを共同設立し、2040年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としている。これまでの取り組みとして、24,000台以上の電動配送車を導入し、新本社HQ2はLEEDプラチナ認証を取得、2023年には全世界の運営に使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うなどの成果を挙げている。

Amazon Sustainability Exchangeは、建築、カーボンニュートラル化、カーボンフリーエネルギー、人権、輸送、廃棄物循環、水資源管理の7つの主要分野に焦点を当てる。このプラットフォームを通じて、カーボン目標の設定や削減機会の特定に関するプレイブック、再生可能エネルギーに関する経験、HQ2の開発に基づく建築ガイド、水資源管理プログラムの開始ガイドなどが提供される。

Amazonは、すべての規模の企業が脱炭素化と持続可能な運営を進めるためのステップを踏むのを支援することを目指しており、今後もプラットフォームのコンテンツとリソースを拡充していく予定だ。

【参照ページ】
(原文)Amazon releases proprietary decarbonization resources—available to all, for free, to rapidly accelerate supply chain decarbonization
(日本語参考訳)アマゾンは、サプライチェーンの脱炭素化を急速に加速させるために、誰でも無料で利用できる独自の脱炭素化リソースをリリースしました。

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