7月9日、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は「Investing in the green economy 2024: Growing in a fractured landscape」を発表した。グリーン経済は成長を見せており、市場に重要な投資機会を提供していることを示した。
グリーン経済への投資は、2023年には前年の投資額の減少から回復し、世界の時価総額の8.6%を占めている。具体的には、エネルギー効率部門が成長を牽引し、グリーン経済の46%を占める一方、再生可能エネルギー部門は収益性の問題に直面している。また、地政学的リスクや保護主義の増加が市場の不安定性を助長し、成長環境を厳しくしている。
再生可能エネルギーおよび電気自動車(EV)製造における過剰生産能力や貿易障壁といった課題に直面している。
グリーンボンド市場は2023年に約85.75兆円を発行し、企業のサステナブルな投資への関心が高まっている。技術セクターではAIやデータセンターのエネルギー需要が増加し、再生可能エネルギーの導入が進んでいる。
米国、台湾、中国が主要市場としてグリーン経済を支えているが、サプライチェーンの混乱やインフレ、高金利が課題である。