アマゾン、英国企業向けカーボンクレジット事業を開始。米国外での展開は初

6月10日、アマゾンは企業が購入できるカーボンクレジット事業を英国で開始したと発表した。同社が米国外で事業を拡大するのは初めて。ネット・ゼロを目指し、既に自社排出削減に取り組む企業が、厳格に審査された高品質なクレジットを通じて残存する排出量を相殺できる仕組みだ。

アマゾンは2025年3月に米国でサービスをスタートさせた。英国企業は今後、森林保護から直接空気回収まで、複数の気候ソリューション関連のクレジットにアクセスできるようになる。コープ・ライブのサラ・トムキンス・サステナビリティディレクターは「高品質な自然ベースのクレジットを通じて、ネット・ゼロ公約をさらに前進させることができる」とコメントした。

自発的カーボン市場は世界規模で数十億ドル規模だが、透明性と信頼性の不足が課題とされてきた。実際にどこまで気候効果をもたらすのか、企業が懸念してきたためだ。アマゾンのカーバ・ハースト最高サステナビリティ責任者は「科学は明確だ。森林を保全し、生態系を復元し、大規模に炭素を除去する必要がある。自社の排出削減に真摯に取り組む企業に、高品質なクレジットを提供したい」と述べた。

英国企業は2030年以降の国家気候目標達成に向け、規制上の期待が高まっている。多くが自社削減に加え、質の高いカーボンクレジットへの投資を望んでいた。利用対象は、2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げ、排出量を定期的に測定・公開する企業に限定される。これにより排出削減の本気度を確認することが目的だ。

利用可能なクレジットは、コートジボワールとガーナでの森林保護や森林再生、炭素回収技術、メタン削減など多岐にわたる。企業のサプライチェーン内で再生ディーゼルなどのクリーナーな代替品を導入する際のクレジットもある。アマゾンは全プロジェクトを厳格に審査しており、自発的市場に流通するクレジットのうち、同社の基準を満たすのは一部にすぎないという。気候公約に署名した企業には割引も用意されている。

原文:Amazon opens carbon credit service to qualified UK companies working to reduce their climate impact
日本語参考訳:アマゾンは、気候変動への影響を軽減するために活動している英国の適格企業向けに、炭素クレジットサービスを開始した。


🔓会員登録で実務解説・実践ガイド

ESG Journalでは、実務に役立つポイントや実践ガイド(テンプレート)を紹介しています!国際的な動向からも気候変動への対応や開示の高度化が進んでいます。ぜひこの機会に自社の実務対応を再確認してください。

🌍気候変動開示への対応に関連する実務解説はこちら>>>

READ MORE
READ MORE
READ MORE

すでに登録済みの方はログイン

関連記事一覧