SABIC、サイエンテックスと協力し、海洋プラ由来の食品パッケージを開発

12月21日、石油化学大手SABICは、マレーシア化学大手サイエンテックスと協力し、SABIC認定の海洋プラスチック由来のサーキュラーポリプロピレン(PP)を使用した、世界初のフレキシブル食品パッケージの材料を開発した。この素材は、マレーシアで販売されている高級ブランド麺の包装に使用される。

本プロジェクトで使用される海洋プラスチックは、回収され、高度なリサイクルプロセスで熱分解油に変換される。SABICはこの油を代替原料として、認定された循環型PPポリマーを製造し、さらにBOPPフィルムに加工する。サイエンテックスは、このフィルムからパッケージを製造する。

SABICの認定サーキュラーポリマーは、TRUCIRCLEポートフォリオとサービスの一部を構成している。また、リサイクル性を考慮した設計、メカニカルリサイクル製品、バイオベースの原料から作られる再生可能な認定ポリマー、プラスチックを高品質な用途にリサイクルし、貴重な使用済みプラスチックが廃棄物となるのを防ぐためのクローズドループ構想も提供している。

【参照ページ】
(原文)SABIC ENABLES SCIENTEX GROUP IN DEVELOPING WORLD’S FIRST PP FLEXIBLE FOOD PACKAGING USING POST CONSUMER RECYCLED (PCR) OCEAN BOUND PLASTIC
(日本語参考訳)SABIC、サイエンテックスと協力し、海洋プラ由来の食品パッケージを開発

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