Deloitte、企業の脱炭素戦略を支援するソフトウェアソリューションを提供開始

Deloitte、企業の脱炭素戦略を支援するソフトウェアソリューションの提供を開始

3月8日、グローバルなプロフェッショナルサービス企業であるDeloitteは、企業の排出削減戦略やネット・ゼロ・エミッションへの道筋の構築支援を目的とした、新しい脱炭素ソフトウェアツール「GreenLight Solution」の提供開始を発表した。

人工知能プラットフォームCortexAIをベースに構築されたGreenLight Solutionは、15万件の排出係数と200件の排出削減プロジェクト(削減困難な活動のためのプロジェクトを含む)を組み込んだ7つのソフトウェア資産で起動し、さらに高度なデータの自動化と変換機能を備え、組織が好むエンタープライズシステムとの統合も可能である。

Deloitteが強調した本ツールの主な特徴のひとつは、さまざまな気候変動対策がもたらす潜在的な財務的影響に関する洞察を、機会のポートフォリオを確立するアルゴリズムとともに提供し、ビジネス目標とのバランスをとり、脱炭素目標を達成するためのプロジェクトの正しい順序決定を支援することである。

本ツールは、Deloitteが今年初めに発表した「GreenSpace Tech」に続くものである。気候技術やイノベーターのエコシステムと企業を結びつけることにより、クライアントがサステナビリティや脱炭素化の目標を達成するための気候技術ソリューションを特定・推進・展開することを支援する。

今回の取り組みは、Deloitteが昨年立ち上げたグローバル・サステナビリティ&クライメート・プラクティスの一環である。これは、クライアントをサポートし、サステナビリティ関連のニーズに対応するための能力、資産、サービスを強化するために10億ドル(約1,341億円)を投資する計画である。

【参照ページ】
(原文)Deloitte launches GreenLight Solution, an end-to-end decarbonization software tool that helps unlock a clear, actionable path to net-zero emissions
(日本語参考訳)Deloitte、企業の脱炭素戦略を支援するソフトウェアソリューションの提供を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る